口腔ケアの目的

2012年7月に厚生労働省より発表された2011年度人口動態統計月報年計(概数)の概況によると、
死亡原因は、がん、心疾患、そして、脳血管疾患を上回り第3位が「肺炎」となりました。
この肺炎による死亡者数のうち、約97%(約120,000人)が65歳以上の高齢者によるものなのです。
高齢になると身体機能の低下に加え、摂食・嚥下障害など口腔機能も低下します。
口腔機能が低下すると、細菌を含んだ食べ物や唾液が気管に入ってしまい、誤嚥性肺炎を起こして
しまいます。高齢者肺炎のうち約70%が誤嚥性肺炎だと言われています。
 
口腔ケアの目的は、口の中を清潔にするだけではなく、歯や口の疾患を予防し、口腔の機能を維持
することにあります。また、口腔ケアは生活の質(QOL)の向上のみならず誤嚥性肺炎などの全身
疾患の予防、全身の健康状態の維持・向上にもつながります。

口腔ケアの取り組み 

当院には歯科があります。全入院患者さんを対象に口腔内を管理し、必要に応じて歯科治療をおこなっています。
また、専任の歯科衛生士が病棟スタッフに口腔ケアの指導をおこなうことにより肺炎防止にも役立っています。

                 

口腔ケアの効果

①口腔感染症の予防

②口腔機能の維持・回復(口腔周囲筋のリハビリ)

③全身感染症の予防

④全身状態やQOLの向上

⑤コミュニケーション機能の回復